『なぜ今、仏教なのか Why Buddhism Is True』感想

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読了:ロバート・ライト『なぜ今、仏教なのか』

なぜ今、仏教なのか 瞑想・マインドフルネス・悟りの科学 (早川書房)

まだ三連休(第二回)の話、何冊目かのマインドフルネス本です。原題がイカしてて「なぜ仏教は『真実』なのか」。おお、大きく出たね。ブッダは史上最高の天才だとは思う。二千六百年経って、人類まだ悟ってません。それを初めてやった人だもんね。悟りとは何か? 心理学はかなり説明できるようになってきた、という本なんです。面白いよ! つまるところ認識の変容である。とても目指したくなる魅力的な世界の見え方が悟りです。著者は米国人、十年以上瞑想をやって、「俺は悟りには遠い」という立場で、自分の体験と研究を結びつけて語る。修行を続けるとそうなるんですか先輩!みたいに読めます。
仮にも仏教国の日本にあって、海外から輸入された西洋仏教を面白がっている自分は何なんだろう。西洋人に説明されないとわからないのか。西洋かぶれか…。そうだな。どうしてこうも日本文化に冷淡なのかな。

昭島のモールはごく普通なんだけど、隣接するアウトドア・ヴィレッジはオシャレエリアである。愛する klean kanteen の輸入総代 A&F もある。第三の klean kanteen を初めて見て燃える、けどあなた水筒たくさん持ってるわね…?(苦しい)。物欲というか、「何かが欲しい」は快楽物質が出ているようである。上の本に拠ると、ドーパミンは「期待」と結びついているそうだ。秋はすてきな文房具が欲しくなる季節、もうたいていのものは持っていて、いるものがない。なのに「欲しい」。まさに欲だ。欲をよく見れば、対象すら必要ないのである。マインドフルネスではそういうことをやる。仏教のメソッドである。「いらないでしょ!」と自分を叱りつけるのではなく、「ほう。今、欲が駆動している」と観察することで欲を弱体化していく。快楽物質は無意識的に繰り返す(「欲しい」>やる)ことで放出量が減り依存性が高まっていくので、「脳に褒美を与えない」。繰り返さない。そういう感じですかね(現在の理解)。

アウトドア・ヴィレッジには snow peak がある。オシャレエリアの中で際立ってオサレである。俺が富裕層なら!仕事しないで snow peak な生活するわ!とキレる。嫌味なほどオサレなキャンプをして暮らすの。奥に進むと、かなり高いボルダリングもあるぞ。トム・クルーズの幻影が見える。その果てに新しい店を見つけて、おお?あれは?と近づいていくと、まさかのサウナ専門店であった。まじか。隣の駅にサウナ専門店が出来ていたとは不覚。

北欧はオサレ

サウナはフィンランド発祥

サウナはオサレ

見事な三段論法ではありませんか。皆さんサウナを敬遠しないようにね。アウトドア・ヴィレッジ内にあるから「テントサウナ」と無理めな提案をしていたが(水風呂はどうするんだよ、湖畔でやればいいのか)、初めてサウナハットが売られているのを見た!! サウナハット欲しいんだよー。欲だよ、欲。マインドフルネスが忙しい。