福島屋のビュッフェ

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立川よりもさらに西に羽村市という東京市部があることを知る都民は少数派であろう。自分は三鷹市民の時ですら知らなかった、意識が外縁部に向かわないのである。羽村市に福島屋がある。とても面白い高級スーパーマーケット。駅前のビジネスホテルのレストランを手がけていて、わざわざ行きたい自然食ビュッフェ¥1,200 である。野菜中心・素材勝負の料理を並べている(焼き野菜とか自家製刺身こんにゃくとか)。
バイキングは他人の食べ方がとても気になる。一人で来ているお兄さんたちがコートを着たままスマートフォンを手から離さずに食べている。独り者なのだろうか、うちでも外でもこういう感じだとしたらだいぶ貧しい。おいしい料理は料理に集中しないともったいない…。核家族の高校生の娘さんもスマートフォンから目を離さない。というわけで、おいしいのに気が散る店なのである。どうしても卑しさが目につき、食べるという行為が醜く見えてくる。ビュッフェに向いていないですね…。定食が気楽でいいや。