恩師ブログの黒子・その一 ジオシティーズ時代

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恩師ブログについて、ヒビには断片的にしか記したことがない。あまりに深くコミットしているので、言及するのが己の売名になるのを恐れてのことである。でも、引っ越しは今回を最後にしたいし、振り返っておくのもよいかと思い切った。昔話をします。
恩師が無料ホームページのジオシティーズを開設されたのはインターネットが普及しかけた 1999 年 4 月のこと。「ホームページ作ったから見てね」と頬を上気させた少年のようにお知らせくださった(そういう方なんです)。現在は影も形も残っていないが(わたしが消したからだ)、今も脳裏に焼き付いているが、開いて見ると「内田樹研究室のホームページ」というタイトルがブーケで飾ってあった。当時の学生さんが手伝われたのかもしれない(詳細不明)。先に Web をやっていた自分はただちに介入、パスワードをいただいて勝手に html を整え始めた。あまりの無作法に驚かれた先生から、「では君が一生面倒を見なさい」と斜め上の待遇「終生芸術監督」を拝命する。わたしは先生のテキストを「自分が読みやすく」したい。テキストのかっこよさ通りにかっこよくしたい。それが最初から現在まで続くたった一つのモチベーションなのです。
先生の執筆速度は疾風のようでどんどん増殖する html ファイルを整えて ftp したら(東京)翌日には先生(神戸)が古いファイルで上書きされて先祖返りしたり、初期は大変でした。つづく!


今週は三日労働、食生活がピンチだ。毎日通うランチ喫茶店 ABAN のママが、安静を期してランチ休業なのである。立川で 40 年のご夫婦二人(六十代)の店だから、いつかは終わる。それが今週かもしれない。

今日の映画:『日本のいちばん長い日』入江侍従の御本はたいへん面白いのですよ:

侍従とパイプ (中公文庫)