恩師拝顔

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恩師ブログリニューアルの報告という大義名分を掲げて神戸に行ってきた。わたしの恩師は内田樹先生です。神戸女学院大学に着任された 1990 年入学、ゼミ三期生という古参の直弟子であることを誇れるほどに偉くなられた。一回生の必修フランス語教師として登場された瞬間から、「初めて出会った本当に頭のいい人」にしびれて二十八年になる。幸福なことです。本日は労働に戻っているのだけど敬慕の念が燃え盛って「先生! 先生! 先生ーー!」みたいな状態。おかしい(だいたい、いつもおかしいです)。

8/20月 休暇を取って夏休み。青梅線で東京駅まで一時間超、八重洲中央口で朝食に高級おにぎりを買うのも決まってきた。新幹線は PC 見ると酔うのを恐れつつ、前日読んだマンガ感想文など書く。大阪駅前第三ビルの梅田はがくれに並んで遅めの昼食。9/25 閉店との情報を得たのは家人である。最初に教えてくれたのは大学生だった弟。結局、三回しか行けなかった。ご店主のうどんパフォーマンス「つるつる〜っと勝手に入っていくわ」が心から惜しまれる。阪急電車で西宮北口乗り換え、門戸厄神に降り立つ。母校の神戸女学院大学を訪れるのは東京に出てからわずか二回目で、前回は恩師の最終講義でした(2011-01)。岡田山登山、夏休みで暑い。美しい中庭とソールチャペルを満喫する。記憶があやふやなのが口惜しい。新社交館(学生食堂がそんな雅な名前なの)は震災後かな…。下山したところで家人の帽子がない。岡田山登山アゲイン! デフォレスト館の前で無事に回収しました。次はいよいよ訪神の目的地、凱風館を目指す。Google スポットになっているので経路検索はとても簡単。阪急御影から歩いた。偉くなられたというよりは常に非人間的ご多忙の中を走っている先生に会いに行くのが困難になり、お会いするのが本当に久しぶりです。凱風館落成(2011 年秋かな?)パーティも失礼してしまい、初めてお邪魔した。ドキドキしながらチャイムを鳴らすと先生自ら引き戸を開けてくださる。東京では講演を遠くから見るだけ(その後、サインをもらいに行く)で、とても懐かしい。しんと鎮まった道場(門下 300 人!)と、憧れの書斎に招き入れていただく。いいいいいなああああ、吹き抜け天井までの書庫。奥様(自慢ではないが同い年の一年先輩である。学部は違う)も登場してしばし歓談。ヤマトの集荷が来ないのよ!と困りつつ、時間になり三宮に移動。恩師ブログの「舞台」の一つであるステーキハウス KOKUBU にご招待いただいたのである。これで「登場人物」ですよ(勘違い)。リニューアルをねぎらっていただく乾杯。感無量ですね…。がんばったもんね…。食べたことがないハイグレードな神戸牛をいただきつつ、ご店主国分さんの恵比須顔と神戸牛講義を拝す。話下手で(ふだん人と話さないからどんどん能力がおとろえる)言いたいことの半分も言えない(仕事の話があったのに)。昔話ばかりしてしまった。昔の日記を読みふけっているからです…。幸福な三時間半でした。21 時過ぎに改札で最敬礼してお別れ。ありがとうございました。そのまま元町まで歩き投宿。

8/21火 マルオーでモーニングを食べ神戸サウナで朝風呂。平日の午前中、ほぼ貸し切り。旅サウナはいいなぁ。サウナを目的地にした旅を企画したくなる。午すぎに神戸を離れ阪神電車で梅田、甲子園決勝だったらしいです。阪神百貨店地下でとん蝶を買うのも決まっている。夕食になるのだ。新大阪駅でりくろーおじさんのチーズケーキ焼き上がりを待つ。焼ごて押すパフォーマンスを堪能。堺のけし餅という高級土産を自宅用に、粟おこしを仕事場用に。帰りの新幹線では作業が捗る。スジャータのアイスクリームも食べました。18:00 青梅ライナーで帰宅。

快活な先生の「君は徹底的に理知的な人」「わけのわからないものに中腰で向き合うのは『体力』」というお話が謎として心に残っております。先生の深遠なる叡智のお言葉がその場の思いつきである可能性が楽しいのですよ。幾重にも「謎」なのです。