純石けん生活が始まったのは 2000 年末のこと(ヒビログに残ってるんだよ)。十七年、もはや完成の域なのに一度も書いたことがなかった。純石けんは何でも洗えて生活がシンプルになります。良いものです。「純石けん(ピュアソープ)」と「その他」の見分け方はこちらをご一読ください。
2016-06 に引越した先が築 50 年弱木造平屋というステキ物件で、洗面所がありません。流し台のシンクだけで洗面と食器洗い両方をするので、必然的に石けん一つですみます。用途別に洗浄剤が要るような気がするのは洗脳だからね。というか顔はお湯で濡らす程度で石けん使わなかった。
現在は、大きくて細かい泡立ちの「ねば塾 白雪の詩」を、セリアの「スライドワイヤーシンクラック」を縦に渡して、ごろんと置いてます。それだけ。
食器洗いスポンジは、有元葉子の「ラバーゼ(la base)スポンジ」から乗り換え先を探していない。お値段が…、もう少し庶民にやさしく…。あとは「亀の子たわし」と、水筒洗いの「REDECKER/ レデッカー ボトルブラシ」(うちのは木の柄、ディスコンかな?)を WECK に差してあります。
固形石けんをスポンジ・ブラシにくるくるして、手で泡立てます。石けんの食器洗いはつけおき洗いができません。湯沸かし器のお湯を流したまま、一つずつ洗い・すすぎします。節水にはならない…。泡が切れたら都度くるくる継ぎ足しも慣れたら大した手間ではない。
風呂場に一つですみます。自宅では長年、アレッポの石鹸(オリーブとローレルの石鹸(エキストラ))。石のようにゴツゴツした色のオリーブ油の石けんです。シリア内戦でアレッポは傷つきました。今流通しているのは厳密にはアレッポ製ではないかも。ロフトにあります。
純石けんと相性抜群なのが手ぬぐいです。どうしておしゃれアイテムになってしまったのか、手ぬぐい。ただの生活必需品なのに…。「純石けんと手ぬぐいで、ぬぐうように顔を洗う」だけで一冊の本になっているのは驚いた。
晒し木綿におだやかな研磨効果があるので、ごしごしこすらない。しっかり付けて泡立てる。もちろん身体も同じように洗えます。純石けんで身体を洗い、洗面器で手ぬぐいをゆすぐと、垢が浮いてきて面白いです。
手ぬぐいはかまわぬ http://www.kamawanu.co.jp/ や濱文様 http://www.hamamo.net が入手性高いですね。最高級品はおそらく梨園染 http://www.d-department.com/jp/rienzome/ でしょう。江戸柄がすてき。
石けん置きは MARKS & WEB が抜けてかわいい。松山油脂には「石けんを愛する優秀なプランナー」がいるんだな、と信頼できる。
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石けんで髪を洗うのは少しハードルが上がります。髪を濡らし、頭を下げて、固形石けんをごろごろスルスルと髪に転がして付けます。合成洗剤シャンプーのように泡立たなくても大丈夫です。純石けんはアルカリ性で、髪の「うろこ」が開き、よく流しても石けんカスが残ります。ごわつきの原因になるので、酸性リンスで中和するとよりよい。ビネガー(酢酸)を使う人もいますが、匂いがあるので、自分はクエン酸を溶いてザバーッとかぶってました。クエン酸は石けん生活の友で、洗濯にも使います。
容器はアンカーホッキング。大きく重いので床に直置きが安全:
ざくっとすくう、ちびスコップ:
二年前にハーブシャンプー http://artbeing.com/henna/kaorukami.html を知り、現在、髪は石けんで洗っていません。ハーブシャンプーは洗髪が週一回になるという魔女アイテム。アーユルヴェーダの薬草の粉です。
容器は野田琺瑯。蓋も琺瑯にしています:
陶器の計量スプーンとステンレスの計量カップ:
洗濯は液体石けん。ダバダバ減るので詰め替え用のボトルから直で使っています。
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これも上記アンカーホッキングに入れてます。三袋がちょうど入ります。詰め替えエトセトラ家事全般のラベリングはダイモ。かわいいです:
酸素系漂白剤とクエン酸を溶くのに、プラの軽いビーカーがあると捗ります:
理化学用品は東急ハンズに売り場があって楽しいですよ…。
はっか油は局方なのでほとんどの薬局にあります。
【!】純石けん洗濯はふんわり仕上がり、柔軟剤は必要ありません。
何でも洗える石けんが唯一苦手なのがハミガキ。不味いの。純石けんメーカーが出しているものはどうも味設計が垢抜けず好きになれず、松山油脂のハミガキ粉。どこの駅ビルにも入っている MARKS & WEB です。入手性高く、飽きないおいしさ。
https://store.marksandweb.com/products/detail.php?product_id=114
石けん一つと手ぬぐい一枚を入れたポーチで身軽に銭湯に。
持ち帰ったら石けんはケースから出して乾かします。濡れたままだと溶けるよ。ケースより大きい石けんは包丁で切れます。
自分は平たく化学物質過敏症で、肌にほとんど何も付けません。夏は洗いっぱなし、冬の乾燥にオイルを補給するだけです。
前田京子さん三部作は洗脳力が高く、自分は信者なのです。
ジョン・シーモア先生は伸たまきに教わりました。絶版かー、名著です。