初台湾・二日目

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9/24(水) 平渓線(ピンシーシェン)に乗るべく、朝七時に宿を出る。臺北車帖まで歩く、異国の朝である。臺北車帖はどかーんと広場があって、パラパラと人が床に座っている。線路は地下にあるので見えない。前の夜に作ったメモを見せて、自強號と平渓線一日週遊券を別々の窓口で購入。切符が買えてほっとした。指定席に座り、昨日のパンで朝食。無心になるうまさ。マンゴーベーグルなんてめずらしい。瑞芳(ルイファン)で乗り換えた後は、午前中の鉄道の宿命として寝てしまう。もったいないなー! 終点まで乗り、駅前を散策、線路が川沿いなので橋を渡ることを繰り返しながら戻る。菁桐、平渓、十分、猴硐と降りた。一番にぎやかなのは十分。観光客が天燈(ランタン)に各国語で願いを書いて飛ばしています。その場ではふーんと眺めていたけど、帰ってきてみるとあれは絵になる光景だったのかな。猴硐は猫村で猫だらけなのもさることながら、駅前に鉱山施設のでかい廃墟があって見惚れた。台北に戻り、遅い昼ごはんを食べに捷運に乗り換え、金峰魯肉飯に伺う。有名店なので日本語メニュー完備。というか台湾の人は、こっちが日本人と察する間もなくスムーズに対応して下さいます。観光客慣れ、では片付けられないホスピタリティを感じる。なんかうまくて夢中で食って記憶がない。また行く!
小雨で、次の目的地にはタクシーを使った。メモ帳(意味もなく白ロディア、ペンは書き直せるフリクションの三色ボールペンがいい感じ。0.7mm は繁体字には太かった)に住所を書いて運転手さんに見せます。陳家百果園でマンゴーかき氷! 何かね、イデア的で夢のようでマンゴーかき氷への執着が昇華した。さすらわなくてよくなるのだ。トリオさんは、フルーツかき氷はさらに凄かったと言っていた。次回はそっちにする! 夕暮れ、小雨、最初に読んだ台湾本で一番行きたいと思った店が近い。翡翠専門店、要予約で日本語不可と臆していた。まずどうやって予約すればいいのか…。営業時間もよくわからない。せっかく近いのだから、閉まっていたらあきらめがつくから、と勇気を奮って行ってみた。灯がついていて中にはマダムが一人。ノックして入れてもらい、日本語が話せるアシスタントの息子さんも呼び出されて、めくるめく翡翠ワールドに迷い込んだ。左手首にバングルを嵌めるのが本道なのだけど、指輪を選んだ。マダムも息子さんもいい人すぎた。彼は猫ブロガーだそうです! トリオさんには蝙蝠(ピェンフー)の彫り物をその場で中国結びのペンダントにしてもらった。わたしたちの旅は人とふれあうことのない、通り過ぎる旅なので、本当に貴重な経験でした。再見!
午後九時になっていたと思う。興奮したまま帰って、昨日買いそこね今日は帰りにゲトしておいた臺鐵便當(駅弁)で夕食。旅の初日に茶葉を買っておけというアドバイスが役に立ち、お茶がおいしい。ところで夜市(イェシー)に行けませんね?