初台湾・初日

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台湾に行ってみたいなぁ、と漠然と思うようになったのは、例に漏れず東日本大震災の後。惜しみなく日本を支援してくれる人たちの国はどんなだろうと。「世界で日本がどう思われているか」のバリエーションかも。自分の国を愛せないから、外から見てくれる人の視線が欲しいのだと思う。愛されていると安心したい。憧れられるような国であることに驚きたい。そういうねじれた日本観がいつも支流のように寄り添っていた。
三年前だから台湾本は 10 冊以上読んだ。さらっと読んだ読み物と、何度も読み返したガイドブック、最後に買ったら思わぬ拾い物だったタレント本。調べれば、フォルモサ、美麗島(メイリータオ)という別称も好ましい。なかなか行けなかったけど、旅の神様こんぴらさんにお願いしたらさらっと実現した(霊験あらたかですよ、ありがたいありがたい)。海外二回目、Expedia で予約して、行ってきました台湾に!

9/23(火・祝) EVA Air App でオンラインチェックインするつもりで用意していたら、二日前に稼働した iPhone 6+ の iOS 8 でうまく動かないっていう。いつもの間の悪さにニヤニヤしつつ、前夜、ふつうにブラウザでチェックインして搭乗券をプリントアウトした。そういうのも初めてだから! 6:30 のバスで調布に出て、調布駅北口から羽田空港国際線ターミナル。天井が高く、広くて人がいっぱい。国際線ターミナルは初めてなのでおのぼりさんです。キョロキョロしながらセキュリティに進んでいつも(国内線)のように止められる。何がいけないんだ! 身体に金属探知機を当てられ、カバン二つともやり直し。通れましたけども汗をかく。イミグレーションはスムーズで、出国するとそこはきらびやかなモールだった。ブランドショップが並んでキラキラ。はぁ、おのぼりさんです。シロートゆえ二時間前に入ってしまい、端から端まで歩いて観光したが、中にいる人々はもうスーツケースを預けているから軽装なんですね。オシャレして、ちょっとそこまでお出かけ、くらいですね。その中でデカくて黒いカバンを背負っているのはちょっと恥ずかしい。バックパッカーとして気合いの入った旅人でもないのに。ゲートに一番近いカフェで喫茶して、40 分前に向かおうと店を出たら放送で名前を呼ばれた。何?と搭乗窓口で名乗り出ると、オンラインチェックインで、航空会社でパスポートが確認できていないとのことでした。そりゃそうだなぁ。何もかも初めてでドキドキです。10:50 BR189 便、エバー航空。知っていたけどハローキティジェットですわ。前評判通り、こだわり抜いてました…(何も言うまい)。機内食はスキヤキでした。エコノミークラスだからか残念な感じ。フルーツと食後のお茶は結構でした。三時間なんてすぐで、フライトコンパス(現在の飛行位置がビジュアルで表示されるやつ)が面白くて見ていたら着いた。降り立つは臺北松山機場。入境して最初の窓口で両替をする。荷物を預けていないので速い。iPhone 6+ は SIM フリーにしなかった。データローミング切って、旅客服務中心で iTaiwan のアカウントを作ってもらった。結論から言うと、あまり使わなかったです、Free Wi-Fi。捷運の駅は地下でやや暗く、悠遊カード(Suica 的なもの)を買おうとしたが難しかった。チャージの機械と発行の機械が別で、それを見つけられずウロウロ。両替したばかりの 500 元札を入れたらお釣りが小銭でしか出ない。半分呑まれてオロオロする。なんとかカードを手に入れて改札を通り、次に通した時に「カネが足りないよ」と止められてチャージする時には 1,000 元札しかなく、またお釣りが出ないといやなので丸々チャージする羽目に。初乗り 20 元くらいです…。体感として四日の旅人が一万円チャージしてしまった感でしょうか。コンビニでもガンガン使ったけど、案の定、半分ほど残すことになった。また行くからいい!
おっとまだ到着したばかりだった。忠孝復興駅の複雑な乗換を華麗にこなして板南線の善導寺(シャンダオスー)駅の宿に荷物を下ろす。家美飯店。可もなく不可もなく期待せず裏切られず、という印象の小綺麗なホテルでした。そんなに世話をかけなかったけど、フロントは日本語 OK。出かけます。機内食に不満足なのを奇貨として最初の食事は小籠包だ! 鼎泰豐だ! あちこちに支店があるようですが、雨だし、百貨店の中の店に行きます。SOGO 復興店だっけ、駅のあちらとこちらに二軒あったようです。そもそも忠孝○○駅が三つ並んでますから外国人には難しいですね。10 分も待たずに番号が案内板に表示されるシステム。ここの女給さんたちはテキパキとビジネスライクで日本語には未対応でした。紙の注文票に数字を書いて注文です。小籠包だけいただきました。うまいね。鼎泰豐をクリアしてまだ午後三時半という好成績。地下街を通って二つ先の駅まで歩く(すぐ歩こうとする)。地上に出ると雨が止んでいた。雨上がり、繁体字の看板が並ぶ路地を歩くといい感じの異国感です。公園の横の騒豆花に到着してわー、と芒果豆花をいただく。豆花は、想像より豆腐でした。もうはや目的二つクリアのハイペース。いいぞ。少し先の漢聲巷門市、ここはすてきなお店です。ノートとデザイン絵葉書の紙モノもよろしいのですが、奥にどっさり服が積んであります。ジェン先生の服の取扱店なのです。シャツ二枚ずつ選んで、滞在中に着た。次に向かったのは誠品生活松菸店、新しくてピカピカのおしゃれショップ、かつ人が少なくて最高。地下の呉寶春麥方店(世界一になったパン職人の店、本店は高雄)でパン、上に上がりながら阿原で滞在中の石けんとハミガキ粉、CD 3 枚(店員さんに探してもらった)、有記名茶の茶葉(おしゃれで高いけどおいしい)買ったり、アイス烏龍茶で喫茶したり。なるほど、誠品はテーマパーク並みに遊べるのであった。夜になった。駅まで歩き、臺北車帖に下見を兼ねて行く。定番の駅弁を買ってみたかったが売り切れ、平田驛便當で買ってみた排骨飯は、ジャパニーズカツ丼であった…。平田め!