流氷の旅

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2/26 ゆっくり九時前に出かけると東京は東京マラソンだった。中央線から、新宿の靖国通りと市ヶ谷あたりでランナー群を見た。浜松町からモノレールで羽田。11 時の JAL は新千歳空港の天候不良で条件付きフライトとなった。なかなか着陸できずヒヤヒヤしたが、15 分遅れで無事に着いた。新千歳空港は真新しい。空港限定のガシャポンをやる。新巻鮭が出たが、仕事雑くないか、海洋堂。初音ミクはいらない…。佐藤水産の店で売っていない佐藤水産のおにぎりを、別の弁当屋で購入。今回の旅はツアーで、JR 駅そばの旅行窓口でチケット一式を受け取る。札幌に向かう電車はいきなりポイント凍結で止まった。佐藤水産のでっかいおにぎり mgmg して待つ。ミックスがうまいです。三十分ほどかかったか、復旧。初日は急ぐ旅程でないし、車内は快適なので優雅なものだった。札幌では地下鉄のドニチカキップを購入し、乗ったり降りたり、積雪の大都会をさすらう。サンドイッチさえらで、たらば&フルーツサンドをいただいた。たらばは店にいる間に売り切れた。一度ホテルにチェックインし、夕食に出かける。スープカレーか回転寿司か迷って、スープカレーにしたけどこれはハズした。巨大な地下街を大通りの方に歩いて雪印パーラーに向かう。二十年来の憧れの店であった。スノーロイヤルスペシャル! 格段のことはない。だが、弟に送るという義理を果たし、達成感を得て帰る。

2/27 六時半に出て札幌駅、朝食の駅弁(石狩鮭めし)を買い、07:03 スーパーおおぞら号で釧路に向かう。北海道の鉄道の移動は一つひとつスケールがデカく、基本、三時間以上乗る。さらに遅れて釧路での連絡乗り継ぎはダッシュ! 駆け足で昼食の駅弁(たらば寿司)を買う。釧路からの SL 冬の湿原号はお祭り列車であった。SL ってだいたいそういうもの。進めば路肩には撮影隊が途切れない。途中の停車駅で緊急一時停止があり、すわ蝦夷鹿を轢いたか!とざわつくが、爺さんが客車に飛び乗ってしがみついたという人騒がせな話だった。茅沼駅には丹頂鶴の餌付け場があり、つがいが一組、雪原の上、しずしずと、躾けられたように、期待のままに踊ってくれた。ドラマチックだったなぁ。標茶に到着、ここからバス。そろそろ同じツアーと思われる人の顔を見慣れてくる。摩周湖、硫黄山、オシンコシンの滝と停車が、それぞれ観光 15 分という割り切った仕様だった。寒いしね。海に出ると流氷が見え始める。知床の港町ウトロでバスを降り、町を少し見る。風がヤバイ! 山側の宿から迎えに来てもらい、ホテル知床に投宿。昔懐かしい観光ホテル、ロビーに土産物屋があるような。夕食のバイキングもなかなか楽しんだし、温泉だし。

2/28 知床斜里駅まで、昨日と同じ観光バスで送られる。流氷ノロッコ号もにぎやかなイベント列車。車内にダルマストーブがあり、売店で買った鮭とばを炙って食べたりできる懐かし仕様。車窓はオホーツク海、流氷がだんだん減っていく。流氷が見られるかどうかは日によって異なり、まるっきりの運だそうで、まぁ、いつものように観光運はいいのであった。オホーツク海は見たことがないような深い青。北浜駅で停車して、展望台から眺める。晴れ渡り、美しい。網走に着く。大きな町である。寒風吹き荒ぶ番外地しかないと思うじゃないですか(誤解)。流氷砕氷船乗り場まで、雪道を歩く。定員 425 名の砕氷船おーろら号は人で溢れかえり、出航。ヤクザなカモメが、何かよこせや、と手すりに居座りガンを飛ばす。沖に出ると、海は流氷で埋まった。すばらしい眺めだった。

R0015801 by keux
R0015801, a photo by keux on Flickr.

一時間ほどで戻り、バスで監獄博物館に向かう。監獄食堂でうどん、必要以上にふつうにうまい。博物館にはいろいろな受刑者さんたちのヒトガタがある。動くヒトガタもいる。ここまで、スーパーおおぞら号から一緒だった兄ちゃんを見かけた。ふたたびバスで網走駅に戻り、14:17 流氷特急オホーツクの風。旭川まで三時間四十五分! 旭川駅は出来たばかりの SF おしゃれ駅舎。未来っぽい。駅前の西武百貨店でケーキを見繕い(六花亭のチーズケーキ!)、夜のスナック街を少し観光し、大黒屋という店でガッとジンギスカンを喰らった。誕生日でした。

2/29 朝、旭川散策。喫茶店の開店(8:30)を待ってモーニングをいただくが、トーストが冷めてたぞゴルァ! 旭川駅のみやげは旭川動物園ものがかわいい、が行ってないから。10:00 スーパーカムイ 18 号に乗り込み、帰路である。二時間で新千歳空港。予定より時間があって、海鮮丼の昼食の後、よつ葉のカフェでクレープとソフトクリームもいただけた。カリカリまだある?とかじゃがポックルとか、自宅用。帰りにもまた佐藤水産のおにぎりを買った。フライトは少し揺れて、酔った。調布行きのリムジンバスで帰る。中央道が渋滞した。帰宅するとねこの性格が人懐っこく変わっていた。四日の留守番はちょっと限界だったと思われる。かわいそうなことをした。

okhotsk_2012.02 – keux
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