第一回・青春 18 きっぷの旅(長野)

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やはり二週間経ってしまう。今日は日曜日、mk が社会見学で千葉方面に出かけたので一人で髪切り。昼の十二時から 14:40 に終わった。パルファンで喫茶して締め、伊勢屋さんでおにぎりおはぎなど買い込む至福。さっさと帰る。下北沢もきっとだんだん知らない街になる。ミヤタのおじさんは現役で働いていらっしゃった。石丸電気のビルはずっと工事中。壊す前は石丸電気でパイオニアの DVD レコなどそこで買った。引っ越した後、下北沢に出向いて今の洗濯機を買ったんじゃなかったかな。mk の初代 J-Phone (Kenwood) は石丸時代かツクモ時代か、1F のケータイ売場で¥1 で買った思い出。石丸電気になる前はツクモで iMac (sage) や Palm (Handspring Visor) を買った。最上階が Mac 売場だった。ツクモの前は服屋だった。服屋の一角のカフェでポトフなど食べた記憶がある。かような遍歴を経た土地、駅から至近の、北口と西口の中間の角地なのに、儲からないのである。
そんな今日のことより、先週のことを書かなければならないのだった。この手遅れ感から脱出したいものである。そのためにユニボディの小さ(略)。
先週は春分の日の三連休であった。初めて、青春 18 きっぷの旅をした。中央線にずっと乗って行く旅。六時前に起きて、高尾で乗り換え、甲府で乗り換え。遠景に普通にアルプスの峰々が横たわっている。十一時過ぎに上諏訪に降り立つ。更級で田舎そばをいただく。清々しいおいしさ。川が流れる町を散策し、片倉館で百人風呂を浴びる。屋上に上がり、諏訪湖を眺める。おやつに小布施の栗鹿の子羊羹を買い求め、再び列車の人となる。と言っても、電車の中はほとんど寝ていた。旅したよりむしろよく寝たと言った方がよい。三時に姨捨駅を通過。善光寺平を見下ろす絶景が素晴らしい。止まったと思ったらスイッチバックだった。ほどなく長野。長野鉄道に乗り換え、権堂で降り、町を散策。おやきなど買い食いする。切り干し大根ウマー。営業している中で最古だという映画館で、おくりびとを観たかったが、もう最終回が始まっていた。それから延々と参道を歩いて善光寺参り。御開帳前の時期であり、参拝時間としては遅い時刻だったので、人も少ない。御守とかストラップとか自販機で売っていらっしゃる…。有り難くない…。参道を下り、五明館で洋食の定食の夕食。ステーキとオムレツ。おいしい。暗くなって、もう少し歩いてホテルに投宿。電子機器を充電器に繋いだら寝てしまう。寝てばっかりである。
二日目も六時前に活動を開始する。長野駅まで歩く。直江津から糸魚川へ。何度目かの日本海である。昼食に釜めしを買ったらたいへんうまかった。一両編成の大糸線でとことこ行く。穂高で降りると、駅前にレンタサイクルの客引きがいて、言われるまま自転車にまたがる。自転車屋の完璧なナビゲーション(地図をくれた)で、大王わさび農場に無事に到着すると、そこは観光バスが何台も乗り付けられた一大観光スポットで驚いた。さっそく、わさびソフトクリームをいただく。特にわさび味ではない。もっとぴりっとしてていいよ! 水量の多い滔々とした川。木の上にコウノトリの巣があった。わさび田は広々と清々しい。梅が満開で香り高い。全体に長野の印象は清々しい。食堂で本わさび丼と湧水コーヒー。おみやげにわさび漬け。帰路。松本で干し杏を買い求めたが、塩羊羹を買いそびれる。甲府の乗り換えが一時間ちょっとあることが判明し、mk がちょろっと調べて、駅前の小作でほうとうを食べることに決定。18 きっぷは乗り降り自由で融通が利く。ダッシュで小作に入り、ほうとうは 30 分かかりますがー、と脅されるが、恐れず初志貫徹でかぼちゃほうとうを頼んでばくばく食った。甲府を出たのが夜八時、武蔵境が十時過ぎ、タクシーで帰る。結論として、青春 18 きっぷの旅はいける。またやろう!ということでめでたし。