至高の葛きり

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5/18 7:30 朝食。八時に宿を出る。長谷寺から一駅、榛原からバスに乗る。奈良交通バスは観光地価格で高い。終点の大宇陀で降りると、そこは道の駅だった。観光バスが停まっていて、山伏の格好をしたおやじなどがいる。何の宗教なのか、コスプレなのか。しかし、道の駅を離れると、本当に人がいない。住んでいる人はどこに? 森野旧薬園に行く。うちの裏山が薬草園なんですな。何といううらやましい住環境。多種多様の草木が植えられた里山は新緑に萌えていた。吉野葛の葛きりや葛湯をみやげに求める。ちょっと先で「銘菓きみごろも」も購入し、すぐ開いてつまんでみる。メレンゲを甘くして黄身の衣をつけた、ふわふわの変わった菓子。その先には何もなかった(いや、関門があったが、よくわからない)。
バスで駅に戻り、また一駅、室生口大野。ここには崖仏がある。巨大。少し先に、楽しみにしていた葛きりの店「やまが」。もちろん客は一組である。葛きりは最高に美味だった。また行きたいと思うには、遠過ぎるけれど。
帰路は、乗り換え三分の近鉄特急で名古屋に出て、駅地下でおざなりに味噌カツ定食を食べ、ひつまぶし巻というよくわからないのり巻きと天むすを夕食に求め、新幹線でコーヒーを飲みながら読書(伊坂幸太郎「重力ピエロ」)で帰った。ねこは留守番、元気だった。

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