うちのねこはバッハを聴くと

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昨日は吉祥寺に行ったけれどまだ明るいうちに帰って映画を観た。「007/ カジノ・ロワイヤル」、新しいの(2006)。あの新しいジェームズ・ボンドはかっこいいねぇ。タフっていうより冷酷そうなところが素敵。明るいブルーの瞳が、何を考えているのかわからなくさせるのだ。M:I:III のイーサンもそうだったけれど、スパイが真実の愛を得て足を洗おうと決意するのは、駄目。特殊諜報部員という夢のようにハードな職業に、愛のようにぬるいものを持ち込まないで欲しい。陽気にボンドガールと戯れていて欲しい。そう、スパイに愛は似合わない。
冒頭のアクションが壮絶だったー! どちらかと言うと追われる方の運動能力の高さにあっけにとられた。オリンピックに出られそうな身軽さだった。それから、あの絶体絶命の拷問シーンから脱出できた理由がちょっとよくわからない。ボンドガールは化粧が濃い。簡単に毒を盛られないように。そうかと思うとさっき死にかけたのにアクション開始かー!死ぬぞ!的に笑えたり。まぁ、ボンドは不死身ですよね。メインイベントのポーカーもしびれる展開。そんなところか。

今日は髪切り。三時間の長丁場。本が読める。「ティファニーで朝食を」を読了いたしました。読んだことないんだよねぇ(映画もたぶん観ていない)、村上春樹訳で名作が出ると読む義務感が発生するのでこれからも教養主義者のために名作新訳を続けていただきたいと思う。ヘミングウェイなんかはいかがなんですか?
ラストの猫のエピソードがたいへんよい。続けて収録の短編もよい。特に最後のクリスマスの話にぐっと来て、髪切り屋のでかい鏡の前で泣いていたら花粉症と疑われる。変な客。でもなかなかまとまって本が読めないので、本を読むためにも週一で髪切りに行ってはどうか、と思うが、無理だ。
伊勢屋さんに寄ってすぐ帰る。日曜日は「篤姫」を観ていますよ。数年前の「義経」よりまともな演出で、見られる。小松先生かっこいいー!