お座敷列車と鯵ヶ沢

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2/29 朝八時過ぎに起きる。歩いてすぐそばの朝市に行く。朝食は海鮮丼というぜいたく。ゴッコ汁とホッケのつみれ汁がめずらしくて美味だった。大門周辺を散策(道順付き)、市電に乗る。ハセガワストアというコンビニで名物やきとり弁当を仕入れる。赤レンガ倉庫の横を歩く。カモメとカラスが激しく戦っていたり、ヒトデが打ち上げられていたり、巨大な青函連絡船、摩周丸。駅に戻る。11:28 特急白鳥 20 号。昼食のやきとり弁当がおいしい。青函トンネルを抜けたはずだが、寝ていた。電車の中で寝てしまうのは実にもったいない。ノリ鉄になれない。きれいな景色を見たような気がするけれど、寝て起きるたびに記憶が入り交じって、それがどこだったのかもうわからない。13:36 青森、13:51 リゾートしらかみ4号橅編成に乗り換え。窓が大きい観光列車である。眺めがよい。津軽平野の銀世界。それはいいのだが、団体客がさっそく宴会に入る。鉄道旅行はこれが困る。車内販売のお姉ちゃんではらちが開かず、切符を拝見の車掌にまで「晩酌セットを何とか用意しろ」と食い下がる上品なおばさん。まだ昼だろー。ウルセーナと思っていると、何と、五所川原駅から津軽三味線生演奏が始まり、車内は本格的にお座敷列車に。後ろの車両から客が押し寄せ、全員デジカメを構えている。津軽三味線はいいですね…。15:36 鯵ヶ沢着。床屋の多い港町である。床屋写真コレクションをしつつ、一度宿に入る。水軍の宿。湯西川の平家の隠れ宿もそうだったが、意味の分からない雑然とした調度品が特徴的。由来というか統一感が見られないのね。夕食と明朝の出発の予定をフロントに伝え、部屋に荷物を置いてすぐ出かける。いざ、漁港へ。日本海はどうしても寂しい。カモメの鳴き声もわびしい。カモメはたくさんいた、うじゃうじゃいた。人はいない。イカ釣り漁船があった。少し坂を登って漁港を眺めてみた。役場を見て、海沿いの公園を歩いて、橋を渡って、二時間くらい。薄く夕焼けした。町に戻るとマックスバリュというイオン系のスーパーがあった。おお、ファスト風土。シャイニーのりんごジュースを買う。宿に帰って七時から夕食。仲居さんが五〜六組を一人で切り盛りしていてとても大変そう。いつものように凄い勢いで食べる。菜の花のおひたし、たらの芽のおろし和え(しょっぱい)、刺身、鮭のマヨネーズ焼き、キンキの鍋、デザートはりんご。風呂は温泉で、海の側らしく塩辛い泉質だった。風呂上がりにシャイニーのりんごジュース、ウマー! さすが青森。缶にはねぶたが描いてあって変なんだが。だらだらしていると、テレビ(全5チャンネル)の音に混じって異音が聞こえ始める。耳鳴りのようなブーンという音である。我慢強い我々だが、これでは眠れないとフロントに掛け合って調べてもらう。建物全体で鳴っていることが判明。どこかの部屋の換気扇だろうということで、小一時間待つ。もう休んでいたお客さんの部屋のを消してもらうと、止まった。よかった。