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「ウェブ時代をこう生きてみたい」

ウェブは彗星のように速い。スターダストを後ろに引きながら、燃えながら、誰にも追いつけない速度で走る。そのスピードは、およそ人間的と言えない。コアを形成する人たちだって、どこへ進むか知らないだろう。まして、残ったダストの雲の中で、きょろきょろと周囲を見回すようにウェブと対峙する人は、どっちが上か下かもわからない。先頭はあっちらしいぞ!と、噂に右往左往しながら、それでも確かに残されている軌跡に引かれて進む。
そんな感じで、ウェブの中にいる。そして、ウェブに相対する態度が、リアル世間での生き様と変わらないことに気付いた。新宿に人が多いのと同じく、ウェブはいつもうるさい。雑音と喧噪の真ん中で、自分の感度をシャットアウトして平静を保つ。ウェブに「全て」がある予感を遠くに感じ、全能への渇望に飢えるように、遠く、あくまでも遠く、憧れる。
人間的ではない。欲望を集めながら加速する、ウェブのスピードはファストなのだろうか。ウェブのコアを担う人の顔を想像してみようと思う。世界で一番優秀で、希望と責務に燃える、走り続ける人。温かい手で握手してみたいと思う。尊敬しています、と。
ウェブには人間がいる。人間しかいない。象もネズミもいない。考えているのは、ウェブは人間的かという命題だ。人間が生きられない場所で、どう生きるか。どう利用するのか、ということ?
仕事で Yahoo! 電話帳を引く。広告が目障りだけれど、知りたい情報はほとんど手に入る。一日中、延々と検索をする。全てが公開された情報で、無料で享受して、それが会社の利益になる。仕組みがよくわからない。一日中、検索とコピー&ペーストで暮れる労働は人間的だろうか。人間の営為、という意味だけでなく、その人間は幸福だろうか。自分は懐疑的だ。この場合、ウェブはファストだと思う。
だから、ウェブは利用するだけのものであってはならないのだろう。人対ウェブでは勝ち目がない。戦わずに、やっぱりその「中で」流されるように生きる。せめて絶対に振り落とされないように。ここは末端だ。

keyword:「ウェブ時代をゆく」欲しい!*1

ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか (ちくま新書 687)

*1:この記事ははてなプレゼント企画のために書かれたものです

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2007年10月30日 23:18に投稿されたエントリーのページです。

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