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2006年05月 アーカイブ

2006年05月03日

天文台と野川公園

連休が始まった。暦通りの人生である。昼に起きて、どうする?どうする?と騒いで、とにかく出ることにする。明大前で乗り換えて、調布からバスに乗って、天文台に行った。見学できるんです。天文台の敷地は森がそのまま残っていて、施設が点在し、それが何だか古くて小さくてかわいくて、しかし中に入るとど真ん中にどーんと天体望遠鏡が鎮座ましましている。望遠鏡はのぞけないけれど(昼間だし)、面白かった。受付でアンケートに記入したりして、その後、調布パルコの本屋で買ったばかりの多摩地図を頼りに歩く。野川公園に行った。新緑が目に鮮やかな、穏やかな景色だった。いいね、野川。歩き疲れて、東八道路に出て、来たバスに乗ったら調布に戻った。足が棒のようである。パルコのカフェ・ド・クリエで喫茶。地下でパンを買って、また特急で帰る。下北沢に着くと、何だか訳が分からないほど人がいる。どこから湧いたのか。伊勢屋で柏餅とちまきを購入。伊勢屋が近所じゃなくなるなんて。大原の部屋の時、駅まで行く道だったので、朝食におにぎりを買って歩きながら食べたことも思い出深い。今日はいい天気で良かった。

einstein.jpgアインシュタイン塔 photo by mk

2006年05月05日

送らない

新宿に行った。平日よりやや人が少ないようだった。幻の喫茶店の所在地を突き止め、今日はそこで休んだ。夜、小津安二郎「早春」を観ていると、親から電話がかかってくる。何か様子がおかしい、鬱っぽい暗い声。間取り図と地図が送って来ないとまだ言っている。送る気ないから待たないようにメールで言ったんですけど。親と話していると、世の中の平均を見失う。世間一般に、連帯保証人は間取り図と地図を持っておくものなんでしょうか? 何か気持ち悪いんですけど、親が間取り図を見ながらあれこれ遠方から指図してくることを想像すると。部屋の中を覗かれているみたいじゃないですか。大学時代、実家で自分の部屋を改装してもらった時、内装工事を請け負った叔父が気を利かせてドアに鍵をつけてくれた。大人になったようでうれしかった。その鍵も親が持って行った。机の中を探られたり、ノート読まれたり、手紙を開封されたり、就職活動で不採用通知のハガキを隠されたり、電話を取り次がなかったり、日常でした。ゴミを出しても中身を改めて捨てたものが部屋に戻ってきたりしました。書いたものともらった手紙が捨てられなくて、マジックで黒く塗り潰した後、ハサミで手動シュレッダーして粉々にしてから捨てていました(手が痛くなるよ)。小型シュレッダー買いました。そんな神経症な振る舞いを子どもに強いて、楽しいかあんたは? それがおかしいと、誰かに言ってもらわないと、わたしは切実に、水平器が欲しかったのです。そしたら父親が「外でお母さんの悪口を言うのは止めなさい」と言った。逃げ場のない家。連帯保証人を頼んだことを、たっぷりと後悔しているところです。

2006年05月08日

ジュートは荷造りひも

猫ががさがさうるさいので目が覚めて、明るいからゴミ捨てでもしようと起きると五時前だった。びっくりした。今日は連休明けの月曜日、さすがに五日間連続で毎日十四時間寝ていると、睡眠が十分に足りているようだ。ゴミは捨てた。アイスコーヒー飲んだ。タバコ吸った。もうやることがない。連休の何日目だったか、下北沢のステキ毛糸屋で麻糸とかぎ針を買い、かごを編むんだ〜、と浮かれていたら、バカだった。麻(ジュートラミー)のざっくりした質感が素敵、とかね。もうバカ。麻糸は荒縄である。こすれた柔い指があっという間に皮が剥けて痛い(左手中指の横腹)。指先に異常な力がかかり、痺れたように感覚がない(右手親指)。麻はやわらかいリネンに限るな。でもリネンは高級素材であまり売っていないである。そんな挫折を味わった。そう言えば、連休なのに土曜日病院だった。五日休んで五日労働かー。はひふへふー。

2006年05月09日

カバン!ナノ!サイフ!

荷物を軽くしたい。そんなことは数年に一度言っているのだが、カバンがデカイ。昨年六月、自転車用に新宿ハンズで買ったミレーのデイパック、何と言っても 5kg の米を背負って運べるのが売り。戦中戦後の買い出し仕様。深い底には得体の知れない古レシートなどが潜む魔窟である。連休初日に買ったムック本が、今出すまで入っていた。そんなものを毎日運ぶなんて何て体力の無駄なのでしょう。電車に乗り降りするたびに前に抱えるにもデカイし、会計時に底に沈んだサイフを取り出すのにも!とにかく取り回しが大事(おおごと)でした。連休前に夏に向けてナノを首から提げたくなり、サンブレラ布のネックストラップ(ノースアヘッド)と、小さい D カンの付いた POCO を発注したのが今日届く。わくわくして昨日、ウェストバッグで無計画にぐぐってみた。上の方に出てきたバギーポートが気になる。神戸のメーカーらしい。mk に相談すると、「伊勢丹やハンズや下北沢のカバン屋で実物を見るといいですよ」と止められた。そうだな!今日行こう!と勇んでいたら、待て、代引きの荷物が届くのだろう、時間帯指定で。普通に買い物をして、すたすたと帰る途中にカバン屋がある。その店頭に、あるじゃん、バギーポート。一気に血圧が上昇し、店の奥で新聞を読んでいるおやじさんに見せてもらう。カーキとベージュ、似た色なのだが、おやじはベージュをプッシュ。カーキも気になったけれど、おやじの押しに負けてベージュを買った。侮ってはいけない、下北沢一番街。次もまたあの店でカバンを買おうと思った。店名は「かばんの家」。月に一コくらいカバンが買いたい。それは無理としても、mk は Jack Spade のすごくいいカバンを数年使っている。そういうのもうらやましい。次の課題は薄いサイフである!今のサイフはデカイ!
BAGGY PORT(バギーポート)ウエストバッグ ACR-442BAGGY PORT ACR-442

2006年05月13日

両手フリー

カバンを新しくして、らんらんと仕事に行っている。重いし、せっかくの軽快なウェストバッグはパンパンだけどな! 次の課題はサイフである、と叫んで、楽天を彷徨う。カバンと同じバギーポートを注文してみた。ついでにヌメ革キーリングホルダーも何故か買っている。土屋カバン。届くのはいつかな。金曜日であった。会社で、喫煙所で一緒になる人と一緒に帰っていたら、そのままごはんを食べに行くことになった。そんなことは、三年勤めて二回目である。しかもその人は月曜日で辞めるのである。伊勢丹の手前で居酒屋の客引きに会い、そのままその店に入った。それから昼休みに不動産屋から電話があった。来週末、内覧可能とのこと。カバンを買っただけでいろいろと人生に動きが出るものである。忙しい。昨日は笹塚から帰ってたい焼きや猫ごはんを買ったり。重かったぜ。カバン小さくしたのに、大荷物。

2006年05月15日

ベジタブルタンニンドレザー

サイフも新しいぜ、ふふ(セルバンテス風)。土曜日の夜に届いた。大阪から一日で来るのだ。ありがとう、ヤマト運輸。君の仕事ぶりに感心した。土曜日は雨だった。能だった。出かける時、mk が軽く投げたカギをキャッチしそこね、階段の下にストンと落ちて行方不明、という小事件があった。それは帰宅して mk が見つけ出したのだが(雨の中)、焦ったね。よかったね。階段の下はツタ生い茂るジャングルなのだった。能は国立能楽堂、アット千駄ヶ谷。JR に乗り換えて行った(雨の中)。普及公演ということで、始めに解説がある。解説を聞いているのに、能はさっぱりわからない。えーと、観世流「朝長(トモナガ)」だったはず。平家物語の女たち、というテーマだったはず。「腹一文字に〜」の部分(最後の山場)のみ、聴き取れた。能は難しいな! 能の前座の狂言(「呼声」)はわかりやすいのになぁ。また挑戦しよう。国立能楽堂は食堂が楽しそうだった。今度行ったらコーヒーを飲んでみたい。帰りは南新宿に歩いた(雨の中)。日曜日は長い映画。黒澤明「蜘蛛巣城」。山田五十鈴先生が恐い妻の役だった。美しくない先生なんてイヤだ。新しいカバンで新しいサイフでとても楽しい。サイフ一つでこれだけ幸せになれる自分の人生の単調さを愛す。

2006年05月24日

ガッ

ああ!人生がうまく行かないぜ! メールのお返事書けなくてすみません。土曜日に部屋の内覧に行って、狭くて愕然とし、そのまま契約書にサイン。そこまではいい。仕方がない。自業自得。翌日、あんなに前から連帯保証人を頼んでいた父から留守電が入った。「収入証明書を送れ」。一瞬にして失敗を悟った。「依頼は撤回するから契約書を無記入で送り返してくれ」と丁重にメールした。水曜日になっても返って来ないよ♪ ... orz。mk も自分もメシの味がしないほど精神的に追い詰められ、ペヤングなど数年振りに食べてみた(夕食)。もうだめぽ。誰かガッしてくれ。今日の昼に不動産屋に状況を報告。また進展があったら書きます。

2006年05月30日

ガッガッ

はい、ガッいただきました。ありがとうございます。励みにいたします。何から書けばいいのか。契約書は這々の体で返却していただき(日曜日)、不動産屋に平謝りで別の保証人で書類を作り直してもらった。それが昨日。別の保証人は mk の従兄さん(慶應出のエリート)で、勤務先と役職を聞いてびびった。年収何千万円ですかお兄さん。恐れ多くて聞けなかった。だからそちらはもうあまり心配いらないのだが、この二週間の精神の動揺が後を引いて(自分はまだ安定剤で寝逃げが利くからいいけれど)、基本的に憂鬱である。新居に越す喜びは遠く、自分はこの世に不必要な人間である、という確信はどこから生じているのか?と考えたりする。あんまり建設的な思考とは言えない。幸福は不確かなもので、不幸という地面こそ自分の本当の領域のように思う。何もかも脆く崩れて忘れられていく黄昏の国。最後のものたちの国。湯沸かし器から湯が出ないことも、そのことを大家さんに連絡できないのも、猫を拾って来た自分の責任である。とりあえず、冷やし麺を食べている。缶コーヒーの BOSS BLACK はわりと旨いね。

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