June 30, 2005
山の音
山の音 (1957 東宝)
ただやっぱりこの手厳しさを待っているのだった。こうまとめて見ていると、上原謙のダメっぷりには幾分辟易としてきて、保存版という気分までにはなれないものの、みどころは満載。川端的な幼女趣味がらみの禁忌や官能の香りは、原節子の老義父への愛情からは感じとれなかったことも、後から考えてみれば残念な気もするが、それよりこの厳しさこそ自分にとっての成瀬でもある。旦那との冷えた夫婦関係の方に微妙に官能を感じてしまったのは個人的な妄想なのかを気にかけつつ、とりあえず川端も手放しの誉め様だったという「乙女ごころ三人姉妹」(浅草姉妹)を見てみよう。